最近テレビで肉料理を食べて「肉肉しい」(にくにくしい)って言ってる場面が多いんですが、どういう意味なのでしょうか。この言葉に違和感、不快感を感じる人が多いようです。
「にくにくしい」はもともと「憎々しい」(非常に憎らしい)と言う言葉があってそれと音が同じなので誤用なのでは?と感じられるのが不快感を与えるようです。
肉料理を食べてわざわざ「にくにくしい」と言うのは「非常に肉らしい」と言うことでしょうか。通常よりも肉の感じが強いとか肉の量が多いとか。ただ、テレビで使用されている感じではただ肉が感じられることを「肉肉しい」と言っていることも多いようです。それは単に「肉の味」がするのであって「肉肉しい」わけではないかと思います。なんとか誇張したインパクトのある表現がしたい、と言うことが出過ぎているのも違和感の原因の一つなのかと思います。
最近のテレビでよく見かける出演者の発言をわざわざテロップで流すあの手法の影響もあるように思います。
これまでになかったであろう言葉が新語として生まれること自体は、それが言葉の歴史でもあり問題とは言えない
でしょうが、そうではなく、テレビの出演者の誤って出た言葉や単なる聞き間違いによって、無知なオーペレーターが
さも当たり前のように「肉々しい」のように漢字変換してしまうと、それを目にした視聴者もすでに存在する言葉で
あるかのように錯覚するため、違和感や不快感を持つのではないか、と思っています。
またこのような言葉が出るとすると、おっしゃっているように「肉らしい肉」の食感や味覚を少しでも大きなインパクト
を残せるような表現で伝えたいが、残念ながら語彙力がないがためにこのようなあまり必要のない新語を
造ってしまうことになっているのだとも思います。
あとは「肉」という字や音にあまりスマートさが感じられないことも、違和感、不快感につながるのかもしれません。