bind 9.3.6 をインストールします。
bind は DNS です。ドメインネームサーバです。ドメインネーム(ドメイン名)をサービスするのでドメインネームサーバです。
インターネットではサイトに接続するときに、ドメイン名から IP アドレスを取得してその IP アドレスのサーバに接続します。
ドメイン名に対応する IP アドレスを教えてくれるのが DNS です。
DNS は無数にあって、聞かれればどのドメインについても答えるのですが、自分が担当でないドメインについては他の DNS に聞きます。
どのドメインについてどの DNS が担当しているかはレジスタラと言う組織に登録しておきます。
レジスタラは、ざっくり言うと大手ドメイン業者です。お名前.com 的な。
パソコンがサイトに接続する流れをざっくり追うと、
パソコンがそのネットワークの DNS に問合わせ(このサイトのIPは?)
↓
DNS が、自分の担当のドメインじゃないのでレジスタラに問合わせ。そのサイトドメインの DNS が分かる。
↓
サイトドメインの DNS に問い合わせ。IPが分かる。
↓
IP に接続
となります。
今回インストールするのは、サイトドメインの担当になる DNS です。
なお、別の DNS サーバがあって設定可能なのであれば、インストールする必要はありません。
インストール
DNS をインストールする前に、念のためネットワーク接続用の(担当ドメイン以外の問合わせ用の)ネームサーバの設定を確認しておきます。
resolv.conf には問合わせ用のネームサーバが登録されています。
vi /etc/resolv.conf
nameserver (IPアドレス) nameserver (IPアドレス) search (ドメイン)
この設定がちゃんとしていないとそもそもサーバがインターネットにつながらないわけです。
次に、ネームサーバがすでにインストール済みか確認してみます。
chkconfig --list named
chkconfig はサービスと起動レベルを確認できます。
named 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
起動するようになってはいませんが、インストールはされているのですね。
バージョンを確認してみます。
named -v
BIND 9.3.6-P1-RedHat-9.3.6-20.P1.el5
インストール済みのパッケージを確認。
rpm -qa|grep ^bind
アップデートパッケージを確認します。
yum update bind
================================================================================ Package Arch Version Repository Size ================================================================================ Updating: bind x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 989 k Updating for dependencies: bind-chroot x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 47 k bind-libs x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 897 k bind-utils x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 180 k
あるのでアップデートしてしまいます。
設定ファイルの変更
vi /var/named/chroot/etc/named.conf
サービスの開始
chkconfig named on chkconfig --list named named 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.conf /etc/named.conf:57: open: /etc/named.root.hints: file not found
named.conf を編集します。
zone "cmemo.net" { type master; file "cmemo.net.zone"; allow-update { none; }; allow-transfer { none; }; };
ルートファイルをコピーします。
cd /var/named/chroot/etc cp /usr/share/doc/bind-9.3.6/sample/etc/named.root.hints . cp /usr/share/doc/bind-9.3.6/sample/etc/named.rfc1912.zones .
設定ファイルをチェックします。
named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.root.hints named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.root
ドメインの設定ファイルを設置します。
vi cmemo.net.zone
サービスを再起動します。
service named restart
reload なら設定が再読込みで、こっちでも大丈夫だと思います。
service named reload