bind 9.3 のインストール

投稿者: | 2014年6月12日

bind 9.3.6 をインストールします。

bind は DNS です。ドメインネームサーバです。ドメインネーム(ドメイン名)をサービスするのでドメインネームサーバです。
インターネットではサイトに接続するときに、ドメイン名から IP アドレスを取得してその IP アドレスのサーバに接続します。
ドメイン名に対応する IP アドレスを教えてくれるのが DNS です。
DNS は無数にあって、聞かれればどのドメインについても答えるのですが、自分が担当でないドメインについては他の DNS に聞きます。
どのドメインについてどの DNS が担当しているかはレジスタラと言う組織に登録しておきます。
レジスタラは、ざっくり言うと大手ドメイン業者です。お名前.com 的な。

パソコンがサイトに接続する流れをざっくり追うと、

パソコンがそのネットワークの DNS に問合わせ(このサイトのIPは?)

DNS が、自分の担当のドメインじゃないのでレジスタラに問合わせ。そのサイトドメインの DNS が分かる。

サイトドメインの DNS に問い合わせ。IPが分かる。

IP に接続

となります。

今回インストールするのは、サイトドメインの担当になる DNS です。
なお、別の DNS サーバがあって設定可能なのであれば、インストールする必要はありません。

インストール

DNS をインストールする前に、念のためネットワーク接続用の(担当ドメイン以外の問合わせ用の)ネームサーバの設定を確認しておきます。
resolv.conf には問合わせ用のネームサーバが登録されています。

vi /etc/resolv.conf
nameserver (IPアドレス)
nameserver (IPアドレス)
search (ドメイン)

この設定がちゃんとしていないとそもそもサーバがインターネットにつながらないわけです。

次に、ネームサーバがすでにインストール済みか確認してみます。

chkconfig --list named

chkconfig はサービスと起動レベルを確認できます。

named           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

起動するようになってはいませんが、インストールはされているのですね。

バージョンを確認してみます。

named -v
BIND 9.3.6-P1-RedHat-9.3.6-20.P1.el5

インストール済みのパッケージを確認。

rpm -qa|grep ^bind

アップデートパッケージを確認します。

yum update bind
================================================================================
Package Arch Version Repository Size
================================================================================
Updating:
bind x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 989 k
Updating for dependencies:
bind-chroot x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 47 k
bind-libs x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 897 k
bind-utils x86_64 30:9.3.6-20.P1.el5_8.4 updates 180 k

あるのでアップデートしてしまいます。

設定ファイルの変更

vi /var/named/chroot/etc/named.conf

サービスの開始

chkconfig named on
chkconfig --list named
named 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.conf
/etc/named.conf:57: open: /etc/named.root.hints: file not found

named.conf を編集します。

zone "cmemo.net" {
type master;
file "cmemo.net.zone";
allow-update { none; };
allow-transfer { none; };
};

ルートファイルをコピーします。

cd /var/named/chroot/etc
cp /usr/share/doc/bind-9.3.6/sample/etc/named.root.hints .
cp /usr/share/doc/bind-9.3.6/sample/etc/named.rfc1912.zones .

設定ファイルをチェックします。

named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.root.hints
named-checkconf -t /var/named/chroot /etc/named.root

ドメインの設定ファイルを設置します。
vi cmemo.net.zone

サービスを再起動します。

service named restart

reload なら設定が再読込みで、こっちでも大丈夫だと思います。

service named reload

 

 

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