コロナ 介護崩壊と自衛隊病院

投稿者: | 2020年5月3日

 介護施設で新型コロナの陽性患者が出て大変なことになっていることがニュース番組で報道されている。介護職員が足りない状況で、施設に寝泊まりしながら必死に対応していると言う。

 一方、4/30、「クラスターが発生したクルーズ船から、新型コロナウイルス患者100人を受け入れた『自衛隊中央病院』が報道陣に公開」されたとのことで、ニュース報道で紹介されている。コロナの「院内感染ゼロ」になっていることがすごいかのような報道になっている。国営病院で感染症への対応を防衛予算で行える、潤沢な医療物資と従事者の訓練が行える環境を、今全国でそんな恵まれた状況とは無縁な人たちに見せつけていったいどういうつもりなのだろうか。

 たぶん、『「院内感染ゼロ」ならすごいじゃないか、自衛隊のすごさを国民に宣伝したら良いじゃないか』と偉い人が言ったんじゃないかと思うが、逆に国営病院で青天井の防衛予算なのだから当たり前の話で、正直自慢している場合ではない。むしろ先頭に立って冒頭のような状況をなんとかするべきだと思うのだが、『うちの病院は訓練も物資も行き届いているので「院内感染ゼロ」です』、と自慢するだけと言うのは本当に情けない。

 民間ではそもそもこのような異常事態について十分な準備をすることは難しい。だから国家で対応する必要がある。普段からの準備の助成をし、事態に備えて物資の準備をする、実際に事態が発生した場合にどうするかを策定し、事態が発生したならば迅速に対応する。医療物資の備蓄や生産・供給体制の構築および医療体制の構築の準備しておくべきだったが、それができていなかったのならせめて迅速に対応するべきだったのだがそれすらできていない。そんな状況で「国営病院ではちゃんとできてます、褒めて下さい!」っていったいどこまでダメなのか。

 日本中で自衛隊病院のようにできるはずがない民間病院・介護施設の人がこれを見て、「で?どうしろと?」と思うかあるいは「支援もせずにまず自慢かよ」と心底あきれて何も言う気もなくしているかと思うとあまりに辛すぎる。国家行政の人は、本当に人の心がまだ残っているのであれば、自慢の前に民間の支援に回って欲しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です