日テレでもののけ姫をやっていたのでなんとなく見てしまいました。
公開時にみたときはなんだかさっぱり分からなかったのですが、今みると名作だと思います。
当時は世界観とか何が何を意味してるのかが分からなかったと言うか自分の理解の範疇を超えていたのでなんだこりゃ状態だったのです。
今見ると自然の生命が蠢いていたところを人間が侵略していったのを描いているのだなと思います。
人間が来る前の、人間の知らない自然が、いかに力強く豊かに存在していたかを表すのに猪や山犬やシシ神様は大きく、言葉も話すように描かれていたのです。
人間が侵略する前の自然がどんなものだったかは人間には分からないですが、そこには何もなかったわけではなくて、豊かな命が存在していたはずだと。
そこに命があることに気付いて理解し共に生きる道を考えるべきではなかったのかと。
そうでないと大変なしっぺ返しを受けることもあるよと。
公開当時より現在が、対自然どころか人対人の間で相手に命があることに思いを馳せないようにすることが急速に進んでいるように思います。よりこの作品が重要な時代となっているのかも知れません。
そう言えば、最近話題になっているこの詩にも通じるものがあると思いました。
宮尾節子「明日戦争がはじまる」
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