日清食品の大いなる勘違い

投稿者: | 2022年3月11日

 日清食品は自分のCMが面白いから売れていると勘違いしているが、まったく関係ないと言うか関係あったとしても適切ではないだろう。

 日清食品のカップヌードルは国民食と言いながら、やっていることは国民食ではない。トヨタが、コメが、行政が、あんなふざけたCMばかりやるだろうか。国民的なサービス、商品は利用者に対してはそれなりの誠実な態度が必要である。また、良質なサービス、商品としてもこういうことはありえない。高級ホテルや料亭もお客様にあのようなけばけばしく、騒々しい態度は絶対に取らないだろう。

 宣伝性、芸術性、表現としてのCM、純粋にその観点で見るならば日清食品のCMは評価もあるのかも知れない。例えば草間彌生とか、ぎょっとするようなものでも芸術としては評価されるように。しかし、国民食にそれは必要ないだろう。

 国民食と言うプラットホームにあぐらをかいた金持ちのいたずらにしか思えないのである。国民食と言う安定した基盤の上で、ただただふざけ続けている。そんなことが許されるのは株を持っているとか血筋とかの権威、権力を持っているからなだけである。

 残念ながら、資本力で多量のCMを垂れ流していると言うのも、評価につながってしまうところはあるだろう。嘘も百篇言えば本当になる、と言う言葉もある。あまり才能のないジャニーズタレントも長い間毎日見ていると知らぬ間に親近感が醸成されていて、人気があるようになってしまうように。

 例えば、日清食品ではない基盤で同様のことを少ない予算で行おうとした場合、それはいったいどのようなシーンでニーズがあるだろうか?ベンチャーなどにあるだろうか。国民食や高級サービスからのオファーはないだろう。

 なので私は日清食品が自ら望むとCMで表明している国民食ではない立場にふさわしくなるよう、あまり食べないようになっている。買おうとしても騒々しくけばけばしいCMが潜在意識に確実に植え付けられていて、常食するものではない、とどうしても判断してしまうに違いない。それが日清食品が自らやっていることなのだから。

 

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