選挙は止める方向に進歩するべき 選挙は民主主義ではない

投稿者: | 2024年6月19日

 民主主義とは話し合いと多数決で意思決定することである。意思決定する人を選ぶ「選挙」はただの人気投票であり民主主義ではない。

 国民全員で話し合って多数決を行うことは手間がかかり過ぎるため、代表者を選出して、代表者が話し合いと多数決を行うことが議会制民主主義である。しかしこれは、本来の民主主義をデフォルメしたものであり、本来の民主主義ではない。本来の民主主義は国民全員で多数決を行う。議会制民主主義とその代表を選ぶ「選挙」はあくまで本来の民主主義をデフォルメ、劣化させるものであり、民主主義とは逆の方向に進めるもので、民主主義ではない。薬を飲みやすくするために砂糖味をつけるようなものであり、砂糖は薬ではない。

 議会の議員は、例えばAと言う議題に対し、国民の80%が賛成ならば、議員も80%が賛成するような人を選出する必要がある。これは人気投票では実現できない。ランダムに抽出するのが一番だろう。あえて「選挙」を行うのであれば、人気投票ではなく、代表者に立候補する者が考え方を露わにし、賛同する人の人数に比例して議決権を与えるべきだろう。さもなくば議員の数を考え方ごとに比例配分するべきだろう。つまり、現状の政党政治ならば実現されているものの中では比例代表制が最も望ましい。しかし、実際は小選挙区、中選挙区、大選挙区など人気投票と粒度の低さで民意を正当に反映しないものがほとんどである。例えば1人の代表しか選ばれない選挙区割で、80%の賛成、20%の反対をどう反映すると言うのだろうか。

 選挙の投票率が低いことを民主主義への参加が行われていないかのように言う人がいるが、そもそも選挙は民主主義ではないし、増してやその制度は国民の意思が反映される方向ではなく、歪むように作られているのだから、それを明示的に理解していなくとも、なんとなく感じることはあるだろうから、投票に行きたくない人が多くて当たり前なのである。DXなどと偉そうに言っているのだから、早く直接民主制にして、LINEで決を取るようにして欲しい。

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