「赤ちゃんポスト」は必要ない

投稿者: | 2023年10月11日

 赤ちゃんを育てられないと言うことであれば、地方自治体に相談してください、と周知すれば良いだけなのではないだろうか。赤ちゃんポストがある場合、最悪赤ちゃんポストがあるからと、ギリギリまで隠し、危険な無医療出産、その後、母体の体調は心配されない、と言うことが増えるのではないか。そもそもそんな孤立した人間が放置されて良いのか。より危険な深刻な場合が増えるだけなのではないか。

 そんな深刻なものではなく、普通に出産したが育てることができない赤ちゃんを引き取るとでも言うのならば、それこそ赤ちゃんポストなど要らないだろう。

 どう考えても、「子殺し」にならないように引き取る、と言うのが目的であり、そこには「子殺し」と言うものを宗教的に捉え、殺すぐらいならポストに捨てなさい、と言う宗教的指導を感じざるを得ない。普通は「子殺し」に注目するのではなく、そこまで追いつめられる妊婦を作らないことにこそ注力するのではないか。

 それでも「子殺し」が起きるではないか、だから赤ちゃんポストを作る、と言う人がいるかも知れないが、そして赤ちゃんポストを使う人が増える、そこまで追いつめられる人が増える、と言うことでは本末転倒なのではないだろうか。

 「赤ちゃんポスト」と言う人目を引く言葉は、赤ちゃんを育てられないと言う問題を、そういう追いつめられた人を作らないようにしよう、と言うことではなく、赤ちゃんを引き取ればとりあえず解決、と言う方向に強く誘導しかねない。そういう意味でも「赤ちゃんポスト」は在ってはならないと思う。

「(人が追いつめられることを防ぐよりも)追いつめられた人を救う社会」ではなく、「人を追い詰めない社会」にして行こう、とするべきではないだろうか。

 

 

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