東京電力は予測すらできなかったと言うことで無罪と言う判決が出ました。
本来は、責任があるのだから責任を取れと言う話ですが、予測できなければ無罪だと。
しかし、放射能をまき散らす可能性のある原発について、東電は事故を防ぐことはおろか予測することさえもできない、と裁判所が判断したわけです。予測ができたのならばまだ防ぐ可能性はあったのですが、東電には予測する能力さえもなかったわけです。このような団体に原発の使用は許可できないでしょう。
もし今後も原発をやりたかったのなら、最低でも「予測はしていたが対策を怠っていた」のだと言うことにならなければいけないと思うのですが、今回の判決は、司法も東電には危機管理能力がないとお墨付きを与えたと言うことになるわけですよね。
原発はその危険な性質上、ありえない災害が起きても崩壊しないように事故に備えた何重もの安全策が取られた設計と運用が行われなければならないと言うことは、スリーマイルやチェルノブイリの事故と、広島・長崎原爆投下やビキニ諸島水爆実験での第五福竜丸の放射能被害でよくよく知っていたわけで、少なくともそういう指摘を受けてそういう認識があったのは間違いないのですが。安全対策としては当然大震災を十分余裕を持って乗り切れるものを、と考えて作るのが原発の安全対策であり、それが原発を使うものの責任であり任務であったと思うんですがね。非常に残念です。