心霊番組と東京都知事選

投稿者: | 2024年8月4日

 夏になって、納涼企画と言うことか心霊番組やっていた。ちょっと見たのだが、フェイク映像が続いて見るのを止めてしまった。どうも最近の心霊番組はフェイク映像が前提で、いかに恐怖を誘う映像がうまく作れているか、うまく作れていればそれが良い評価となる、と言う感じで、フェイクかどうかは問題ではないようだ。お化け屋敷がうまくできていれば高評価を得られるように。もっとも、デジタルになってお化けが出にくくなったと言うか(笑)、昔は画質が悪くて判然としなかったものが多くてそれを使えばなんとかなっていたので、自作せざるを得ない状況でもあるのだろう。

 しかし、お化け屋敷は人が作ったものなのは判然としているが、心霊映像は本物じゃないと言っていないのでつい本物を期待して見て、違うじゃないかと怒ってしまう。せめて「本物ではありません」と最初に言ってくれると良いのだが。

 心霊番組でフェイク映像だらけが許されるのが、都知事選の石丸票に似ているな、と思った。候補が本当に良い政治をしようとする本物なのかは関係なく、いかにも新進気鋭っぽく候補を見せて、いかにも勢いがあるかに見せたことが評価された。リアリティショーとその観客みたいな感覚なのだろう。

 都知事選は日本でもっとも大きな選挙区でマスメディアなどを使った大衆コントロールが効きやすいい。さらに大衆コントロールの道具として非常に有効なインターネット、SNSなどが浸透し、これらをうまく使えば、さらにうまくコントロールできるようになった。その結果が石丸票である。そこには政治も何もない。人心のコントロールだけが目的であって、政治は関係ないのである。人心をコントロールするためなら政策も変わるだろう。恐らく人心コントロールのノウハウが産業化されるのではないだろうか。

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