社民党は、組織は立憲民主党に支持者は日本共産党に合流すべきだと思います。組織も日本共産党に合流したら良いとは思いますが、恐らくうまくやって行けないから今の状態になっているのでしょう。
社民党は社会民主主義を実現すると言っていますが、社会民主主義とは、ソ連や中国のように武力で社会主義革命を行うのではなく、議会制民主主義で社会主義革命を行う、と言うことで、だったら社会党の頃と何も変わらないはずです。ことさら社会民主主義を標榜するのは北欧など社会民主主義のイメージを利用しようとしているのでしょう。
しかし、だったら日本共産党こそあれほど議会制民主主義を重視して選挙で候補を出している政党もないと思います。日本共産党は「社会民主主義」を実現すると言う言い方はしていないようですが、実は日本共産党こそ、それこそ社民党よりも社会民主主義政党であると言えるでしょう。
実際、社民党と日本共産党は主張はほぼ一緒なので、支持者はかぶっています。この前の選挙では、支持がかぶっている人に対して、このままでは社民党が無くなってしまうと言ったら、なくなってしまうのは寂しいよねと同情して票を入れてくれたと言う話が少なからずあったようです。
確かに、無くなってしまうのは寂しいよねと言ってくれる優しい人たちがいると言うことはこういう人たちがやさしい社会を実現する勢力を支えているのだなぁと言う感慨があります。しかし、その優しさに付け込んで社民党がやったことは、やさしい社会を実現する勢力を分断し、優しい人たちの主張が通らない社会にしていこうとしている、と言うことなのではないでしょうか。
付け込まれている優しい人たちも良く考えて欲しい。本当にこんなおかしい社会で良いのでしょうか?なんとかしたい、そのために力を結集する、それがなぜできないのでしょうか?
本当にやさしい社会を実現するにはどうすれば良いのか。それは、無くなりそうな組織を優しさで助けることではないはずです。寂しいからかわいそうだから投票してあげる、その場はそれで良かったと言う話になるかも知れませんが、結果、悪政に対抗する力は強まらず、社会が良くならなかった、ではとんだ道化となってしまうのではないでしょうか。