新型コロナウイルスのクルーズ船での隔離について

投稿者: | 2020年2月24日

 クルーズ船での隔離に問題があったのではないかと言う疑惑が指摘されています。

 しかし、そもそもクルーズ船に隔離したこと自体が問題だったと思います。

 クルーズ船内では、新型コロナウイルス感染者がいたわけですから、船内のどこにあるかは分からないが新型コロナウイルスがある可能性があるわけです。

 一方、乗員乗客は全員感染しているかどうかは分からない、非感染者はいる、と言う状態なわけです。

  クリアに考えれば、非感染者を新型コロナウイルスがある可能性のある環境に何週間も閉じ込めたと言うことになります。

 クルーズ船に隔離すると言うことを良しとした人たちは、感染疑惑のある人たちを隔離施設に閉じ込めた、と言う風に考えているのかと思いますが、実態は非感染者を新型コロナウイルスがある可能性のある環境に何週間も閉じ込めていたと言うことなのです。感染疑惑のある人たちを基本的に非感染者として扱うか、感染者として扱うかの違いだと思います。非感染者の可能性があるかぎりは非感染者としてウイルスからの隔離を受ける権利があったと思います。それをないがしろにした人権問題なのではないでしょうか。

 自分のこととして想像してみて欲しいのですが、感染源と接触した可能性があるので隔離される状況になったとして、クルーズ船に隔離します、と言われたら、おいおいそんな新型コロナウイルスがある可能性のあるところになんで入れられるんだ、隔離病棟に入れてくれよ、と普通思いますよね。

 さらに、乗組員が隔離に動員されたのも問題があると思います。もしかしたら船内で起きたことは船内で解決しなければならないと言う船側の自負もあったのかも知れませんが、日本政府が早々に船よりも広い地上で対応してあげるべきではなかったのでしょうか。結局、隔離の運営負担は乗員に押し付けられ、続々と感染者が発生しています。乗組員に人権はないと言うことなのでしょうか。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です